2022年4月現在、フリーランスやリモートワークで働くママが増えているようです。働くママたちには、下記のような思いがあります。
「保育園に子供を預けられず、思うように働けない」
「子どもが楽しく過ごせ、ママは仕事ができる環境がほしい」
こういったママの希望をかなえるために、託児や見守り保育のあるコワーキングスペースを紹介します。これを読んで、母子ともども楽しく過ごせるコワーキングスペースを探してください。
目次
託児や見守り保育のあるコワーキングスペースってどんなところ?
現在、まだ幼い子どもをもったワーキングママのために、託児や見守り保育のあるコワーキングスペースが開設されています。
そこで、託児所への預け方や預けられる頻度、コワーキングスペースの利用の仕方について、解説します。
預け方や預けられる頻度はいろいろある
預け方はいろいろあり、施設内にベビーシッターがいる所、保育施設が併設している所、子どもと一緒に働ける所があります。預けられる頻度は、一時預かりする所から、月極めで毎日利用できる所までいろいろです。
預け方と預けられる頻度を検討して、利用するコワーキングスペースを決めたら良いでしょう。それでは、それぞれの特徴を説明していきます。
子どもと同じスペースでベビーシッター常駐の所
赤ちゃん見守りサービス付きコワーキングスペースという施設が代表的です。対象年齢は、0歳児の所や、生後6カ月からの所もあり、施設により違います。
コワーキングスペース内で、保育士資格をもつ認可保育所や幼稚園での勤務経験をもつベビーシッターが託児するシステムです。コワーキングスペースの空いているスペースを利用して仕事をし、休憩時間には、フリードリンクやラウンジが利用できます。
施設によっては、ママがシッタールームへ移動し授乳も可能です。また、育児相談できるところもあります。
一時預かりをしている数時間を別室で働ける所
同一の建物内に、コワーキングスペースと保育施設が併設されている所で、子どもを一時預かりしてもらって、その時間帯だけ別室で働くシステムです。例えば、1階が保育施設、2階がコワーキングスペースという施設があり、保育施設には、滑り台、絵本、おもちゃなどがあります。そして、有資格保育士が託児を担当します。
コワーキングスペースでは、時間単位で空いているデスク・チェアを利用でき(これをドロップインと呼びます)、利用料は一時間約300円です。高速Wi-Fi、複合機、無料カフェなどの利用ができます。
保育施設が併設している所も
コワーキングスペースと経営母体が同じ保育施設が併設されている所もあります。専門の保育施設ですから、保育士は常勤です。施設によっては、チャイルドマインダーや看護師がいるところもあります。
保育園で遊んだり、隣接した緑豊かな公園で外遊びしたりすることが可能です。英語レッスンやリトミック、アート制作しているところもあります。
ママは別棟のコワーキングスペースで落ち着いてお仕事できます。月極めで契約すれば、空いているスペースで仕事したり、個室に近いブースで仕事したりも可能です。
子どもと一緒に働けるコワーキングスペースもある
同じ建物内に、コワーキングスペースと保育施設が併設されており、一定期間利用するシステムです。託児依頼は予約制の所が多く、料金は年齢、時間によって異なります。
保育施設には、保育士、看護師が常勤しており、例えば生後6カ月から5歳児までをケアします。施設によっては、ビル内にもかかわらず、子どもが遊べる屋内庭園を備えているのが特徴的です。
ママは、窓越しに子どもを確認でき、お散歩に出かける子どもを見送ることもできます。小学校以上になると、アフタースクール(学童保育)の施設を利用するケースもあります。
施設ごとに利用法が異なるので事前確認が大切
ママのワーキングスタイルにも下記のようなパターンがあります。
- 日頃は自宅で子育てしながら働いていて、集中したい時だけ、コワーキングスペースにドロップインするパターン。
- 週の大半をコワーキングスペースで過ごすが、子どもを近くにおいておきたいパターン。
- 週の大半をコワーキングスペースで過ごし、仕事に集中するため、子どもは独立した保育施設に預けるパターン。
ママの活動パターンに、利用しようとするコワーキングスペースが合うかどうか、事前確認が大切です。
首都圏:託児や見守り保育のあるコワーキングスペース・おすすめ8選とオフィスパス
首都圏にも、託児や見守り保育のあるコワーキングスペースがいくつもあります。
それぞれに特徴があり、どこを利用しても不自由はありませんが、特におすすめするのは下記の8店舗です。各店舗の託児部門とコワーキングスペースの内容を概説します。
また、月額定額制で全国のコワーキングスペースなど使い放題のオフィスパスを紹介します。
以下のオフィスパスで伺える場所もありますので試しに使ってみましょう。
日経オフィスパス
月額1万円台~全国のオフィス使い放題の日経オフィスパスです。以下で紹介する託児所付きコワーキングスペースも利用することができます。
コワーキングスペースは一度契約してしまうと解約まで時間や費用がかかってしまうものです。まずは、オフィスパスを用いて、コワーキングスペースの雰囲気などを確かめてみるのもよいでしょう。
マフィス北参道
東京都渋谷区世田谷にある託児所付きコワーキングスペースです。2階がシェアオフィスで、3階が保育スペースで、月極め保育は0〜2歳児、一時預かりは5歳児までが対象です。
保育スペースは、子どもが心地よく感じられる室内色、デザインで統一されています。フードアナリストが監修する給食が頂け、3階で授乳も可能です。コワーキングスペースは、フリーデスクが20席あり、スモールオフィスや会議室も設置されています。
登記、郵便物や宅配物の受け取り、専用電話回線などの有料オプションあり。
ホームページ:マフィス北参道
CoMaMoRi
東京都豊島区目白にあるキッズスペース&保育付きコワーキングスペースです。保育スタッフ(保育士、チャイルドマインダーなど)が常勤しており、育児相談もできます。
子どもは最初、場所やスタッフに慣れず、泣いてしまいますが、1時間もすればケロッとして遊んでいる場合が多いそうです。小規模、少人数制であり、最大定員4組の親子まで対応し、個のホスピタリティを重視しています。
「一緒に子どもの成長を喜び合える仲間でありたい」「お子様の楽しい時間とお母さんが集中できる時間を提供したい」がキャッチフレーズです。
ホームページ:CoMaMoRi
こどもコワーキングbabyCo
東京都杉並区上荻にあるコワーキングスペース&子育てサロンです。待機児童問題をきっかけとして立ち上げられた施設で「子育ても仕事も楽しめる社会を実現する」がキャッチフレーズです。
玄関を入ってすぐがオフィススペースで、その奥にキッズスペースがあります。認可保育所や幼稚園での勤務経験をもつスタッフによる託児が行われます。子育て相談、保育園入園相談、働き方の相談も可能です。
ママは、保育士さんと遊んでいる姿を見守りながら仕事できます。また、子育て世代の交流イベントができるレンタルスペースもあります。
ホームページ:こどもコワーキングbabyCo
コワーキングスペースBreath
東京都武蔵野市中町にある赤ちゃん見守りサービス付きコワーキングスペースです。フリーランス・リモートワーク・テレワーク向けで、普通の子連れカフェのような雰囲気があります。
託児の対象は3歳未満のお子様で、約1〜2時間の短時間のみ対応しており、料金は1,500円/1hです。保育士または子育て経験のあるスタッフが見守ります。
コワーキングスペースは1時間550円でフリードリンク付き、電源・Wi-Fi完備です。こあがり・ラウンジスペースがあり、打ち合わせ、ワークショップにも使えます。
ホームページ:コワーキングスペースBreath
emiffice(エミフィス)練馬
東京都練馬区練馬駅構内にある、アフタースクール(学童保育)を併設したシェアオフィスです。小学生でも利用でき、豊富な教育プログラムを備えています。子どもの様子を見ながらの仕事も可能です。
シェアオフィスは、専用ディスクとして、Web会議用ラウンジブースや間地きりのあるソファー席が設置されています。設備も、複合機・Wi-Fi・シュレッダー・プロジェクター・テレフォンブース・ドリンクコーナーなど豊富です。
8〜12名用のミーティングルームもあります。さらに、レセプションスタッフまで常勤しています。
ホームページ:emiffice(エミフィス)練馬
シェアオフィスMANA中目黒
東京都目黒区青葉台にある女性専用シェアオフィスです。「女性起業家が集い、応援し合うオフィス」「地方の女性起業家の東京進出を応援」がキャッチフレーズです。
1階がシェアオフィスで、2階に保育園があり託児サービスが可能。シェアオフィス内は、カジュアルなカフェの雰囲気で、個室・ミーティングルームもあります。登記可、個室・ロッカー利用は無料です。
ドロップインから月極めの個室利用までできます。また、オープンスペースでセミナー、ヨガやフラのレッスンもできるそうです。
ホームページ:シェアオフィスMANA中目黒
C’s TACHIKAWA(シーズ立川)
東京都立川市錦町にあるコワーキングスペースです。保育施設「みらいのたね保育園」(0〜2歳児対応)と「みらいのたね保育園ふたば」(3~5歳児対応)を併設しています。
保育園は、広々とした保育室に天然木のオーダーメイド手作り家具を配置した作りです。緑いっぱいの公園での外遊び、英語レッスン、リトミック・アート制作などをしています。
コワーキングスペースは、ドロップイン可で、個室席があります。フリー電源・フリーWi-Fi・FAX・複合機を完備。打ち合わせスペース・貸会議室・イベントスペースも利用できます。
ホームページ:C’s TACHIKAWA(シーズ立川)
TSUNAGUコワーキング
東京都足立区五反野駅から徒歩4分にある、キッズルーム付コワーキングスペースです。「仕事・社会・仲間・地域をつなぐ多目的スペース」がキャッチフレーズです。
施設内にはキッズルーム、授乳室、おむつ替えシート、ゴロゴロ休憩スペースがあります。また「つなぐ保育園」も併設されています。
コワーキングスペースの設備には、Wi-Fi・複合機・プロジェクター・ホワイトボードがあり、打ち合わせスペースも利用可能です。行政書士常勤、税理士・社労士と連携しており、さらにデザイナーも常勤し、チラシや名刺のデザインも可能です。
ホームページ:TSUNAGUコワーキング
Regus(リージャス)
託児所が併設されているオフィスだけでは、やはり数やエリアが限られてしまいます。
そのため、「子どもを預けられる場所を探し、その近くのオフィスや会議室などを使用する」というのも一つの選択肢も考える方も多くいらっしゃいます。
Regus(リージャス)では、日本中にある170拠点の会議室を1時間単位で予約&利用することが可能です。1名から100名以上まで、時間や規模、エリアなどを用途に合わせて柔軟に選ぶことができます。
ホームページ:Regus(リージャス)
まとめ
託児や見守り保育のあるコワーキングスペースについて解説しました。
コワーキングスペースといってもいろいろな利用法があり、ワーキングママのスタイルに合わせて、施設を選ぶ必要があります。
首都圏にも複数のコワーキングスペースがありますので、リンクしてあるホームページを閲覧し、自分に合った施設を探してください。