自ら法人を立ち上げて仕事に勤しむ方は、少なからず理想像とするオフィスを思い描くでしょう。働きやすい環境を上手く作り上げれば、業務の効率化にも繋がる可能性が高まります。オフィスをより良い空間にするためには、内装から真剣に考えなければなりません。仕事における最も基本的な事柄です。
ここでは、オフィスの内装を最適なものにする工夫や、施工における具体的な内容を紹介していきます。
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オフィスの内装はコンセプトを意識すべき
オフィスの内装を作っていく前に、まずはどのようなコンセプトにしていくか決めていきましょう。ある程度テーマを作らなければ、バランスを整えていくことも非常に困難です。
また、家具を発注したは良いものの、コンセプトに合わなくて使いづらくなるケースもあります。こうした失敗を防ぐために、あらかじめコンセプトを決めておき、それに似合った家具やツールを選ぶと良いでしょう。
例えば、落ち着いた雰囲気でゆっくりと仕事ができるような空間づくりを目指したとします。その際には、照明の設置から細かく検討しなければなりません。家具もシックなデザインを使って、心が落ち着くような状況を作っていきましょう。
反対に、明るいオフィスを目指すのであれば、カラフルなものを積極的に使用してみるといいかもしれません。コンセプトの意識が、社内の空気を大きく変えます。
素材やカラーコーディネイトは適切なものを選ぶ
オフィスのコンセプトを決めていく際には、主に床・壁・天井といった3点のポイントに整理して考えていくようにします。まずは、当然ながら各々イメージを統一しなければなりません。全体像を大方決めていき、そこから各ポイント特有の工夫を取り入れます。床・壁・天井の素材及び、カラーコーディネイトについて細かく解説しましょう。
床に用いるもの
床は、オフィスの中でも最も目に入りやすい位置です。フローリングの色合いをどう作っていくかによって、人の心理にも大きな影響を与えると言われています。さらに、作業スペースや会議室等と部屋の目的に応じて印象を変えていかなければなりません。
例えば、集中力を上げたい時には緑色のマットを用いると良いといった見解がよく見られます。心の落ち着きを取り戻す色であるため、じっくりと集中したい時に役立つと期待されているそうです。
反対に、黄色やオレンジ色のような明るいカラーを用いた素材であれば、アイデアが生まれやすくなるとも考えられています。無論、色彩の心理については今後も研究余地があるものの、この辺りの声も取り入れてみると良いでしょう。
壁に用いるもの
壁に関しては建てられた当初の状態を保つため、特に手を加えない方も少なくありません。白色を使う建物が大半ですが、この色は清潔感を出す上で効果的だと言われています。しかし、その一方で白一色だと無機質な印象も抱かせてしまうでしょう。それを改善していくため、様々なツールが使われています。
その一つに挙げられる素材が、「アクセントクロス」です。これは、壁の一部のみを別の色のペンキを使って塗ったり、壁紙で覆ったりする手法を指します。効果に対して手間もかからないため、取り入れやすい点がポイントです。
また、色合いだけではなく、パーテーションを使うとオフィス内の印象が変わります。特にガラス張りのタイプであれば、開放感に溢れたスペースが作れるでしょう。
天井に用いるもの
天井に用いられているものは、照明がその大半を占めます。オフィスを照らす明かりは、メンタルを整えていく上で欠かせません。一般的に取り付けるような照明は、シーリングライトです。他にも、埋め込み式であるダウンライトや向きを変えられるスポットライト等といった種類もあります。さまざまなタイプのものに一度は目を通しておきましょう。
照明もスペースの目的や広さに応じて、細かく使い分けることが重要です。青白い光を用いると、清潔感があるオフィスを作ることができると期待されています。リラックス効果を手に入れたい場合は、オレンジ色の光を放つ電球を使うと良いでしょう。種類によって役割が異なってくるため、カタログ等から入念に検討していくことが大切です。
オフィスの内装工事のポイント
利用するオフィスは、状況によっては内装工事を視野に入れておかなければなりません。しかしながら、工事に関する手続きやポイントの把握は難しいことも事実です。ここでは、オフィスの内装工事における基本事項についてまとめていきます。将来、自身がオフィスの態様を大きく変える場合を想定しながら、4つの要素を押さえるようにしましょう。
オフィスの内装の施工過程
オフィスの内装工事にも、実は様々な過程があります。状況に応じてプロセスが省略及び追加されるかもしれませんが、粗方の内容を覚えておいた方が得策です。内装工事へ進む前に、仮設工事や軽鉄工事で床・天井・壁の基本的な部分を作ります。特に、壁は追加で組み立てていくケースが殆どです。施工業者と事前にしっかりと打ち合わせをしましょう。
内装工事は、いわばこれらの工事における仕上げ作業です。当該工事によって、オフィスの大半が完成します。とはいえ、内装工事もまだ中間作業です。その後に、建具工事でドアが設置されてパーテーション工事に取り掛かります。最後に電気や消防設備、看板に関する工事まで進んだら、オフィスの内装にかかる施工過程の一切が終了です。
費用は物件の態様で大きく異なる
オフィスの内装にかかる工事は、各過程で料金が発生します。中でも、空間が殆ど完成する内装工事の費用は群を抜いて割高です。他方で、その他の料金も決して安いものではありません。さらに、工事に対する費用のみならず、施工におけるあらゆる経費も加算されることも頭に入れておきましょう。
内装の工事に関する費用は、物件の態様によっても大きく異なります。当然ながら、スペースの面積が多ければ、料金が割高になる確率も高くなるでしょう。その点をしっかりと考慮して、内装にかかる準備を整えていかなければなりません。業者から貰った見積もりに細かく目を通し、費用が抑えられそうなポイントを探しながら慎重に判断することが大切です。
家具や照明等の購入を工夫すれば費用を抑えられる
いくら内装の工事に関する費用削減を工夫したところで、限界はどうしても見えてくるでしょう。その際には、家具や照明といった製品の購入方法を考えていくことが求められるのです。
まずは机や椅子といったツールですが、これらを内装工事業者に併せて発注すると運搬費用が加算されます。つまり、家具の発注先は専門の業者を別に探した方が、費用の削減に繋がる点でおすすめです。
加えて、照明も自ら設置する露出式のタイプと埋め込み式のタイプがあります。出費がより抑えられる方は前者です。無論、自ら取り付ける作業を考慮すれば、手間はかかってしまうでしょう。
ただし、費用の節約を第一に考えている方は、この辺りもしっかりと話し合った方が最善です。特に具体的な金額も業者によって大きく異なるため、尚更何種類か見積書を出してもらいましょう。
複数の業者に依頼する
オフィスの内装における工事を依頼する際には、複数の業者から選ぶことが重要です。上述でも触れましたが、施工業者によって費用やプロセスは違いが見られます。同じような工事であっても、態様が全く異なるケースも少なくありません。未然に施工業者選びの失敗を防ぐためにも、あらかじめ選択肢を増やしていく工夫が望まれます。
複数の業者を選ぶ上で、信頼の置ける依頼先が見つかりやすくなる点も大きなメリットです。選択肢をいくつか用意できれば、相手を上手く比べられます。優劣の判断が容易になれば、より自分に合った業者を見つけられるようになるのです。比較対象が他に無ければ、料金設定や施工方法が適切かどうかを見分けづらくなるでしょう。その意味でも、複数の業者への依頼は必要不可欠です。
まとめ
オフィスの内装に関してはコンセプトや素材選び、並びに工事のポイントを押さえておかなければなりません。しかし、一から自分で整えると莫大な手間や費用がかかります。そこで、おすすめの手段がレンタルオフィスの契約です。
当該オフィスは、必要な家具やツールが備えられているため、わざわざ自分で用意する必要がありません。内装もユーザーの利便性を高めるため、非常に工夫されています。オフィス選びで迷っている方は、レンタルオフィスも検討してみましょう。